第8章 お正月 <双子6歳>
昼食も終わり、一行はチューブでBaker Street駅に向かった。
ベイカー・ストリート駅は言わずと知れたシャーロック・ホームズの住んでいた場所としておなじみの場所。
駅の壁面にはパイプを加えたシャーロックホームズのシルエットが描かれている。
「お、これこれ。見たかったんだよねぇ…」
実は推理小説やドラマが大好きな潤。
一時期、本気で探偵か刑事になろうとしていたというから驚きである。
「ほら、和、智、見てみ?このシルエット画。
さらに小さなシャーロックホームズのシルエットで出来てるんだよ?」
潤に言われて壁面をよく見ると確かに小さなシルエットが見える。
そのシルエットが集まって大きなシルエットを作り出していた。
「で、ここがシャーロック・ホームズ博物館!」
駅から少し歩くとあるそこはそこそこの行列が出来ている。
嬉しそうに案内する潤。
珍しく感情は出していないものの実は同じぐらいウキウキしている雅紀。
雅紀もまたいわゆる探偵ものが好きだったりする。
「俺、チケット買ってくるからみんな並んでて!」
そう言うと雅紀は率先してチケットを買いにいった。
中が小さく狭いので入場制限をしながらになっているらしい。
そのため入場をまった6人だかしばらくして無事に入れた。
「智、和、階段狭いから気をつけてね?」
翔が子どもたちに声を掛ける。
まさに昔のロンドンの典型的なアパートの作りのこの博物館は1階から5階まで
階段で上がりながら見学していくのだ。