第8章 お正月 <双子6歳>
「しょーちゃーん、これ!これお土産にしたい!」
智が交通博物館のミュージアムショップの中を見て翔にアピールをしている。
「お土産って?」
翔が聞くと、和也が答える。
「あのね、涼介と侑李に買っていきたいの。前に貰ったから…」
「あぁなるほどね。いいよ。じゃぁ買っていこう?」
「うん、智、選んでいいって」
和也が智の居るコーナーに向かって歩く。
翔はそれを後ろから見守っている。
あくまで自主性に任せつつ、親としての責任は怠らないようにする。
智と和也がああだこうだ言いながら選んでいるのを見ていると、成長したと感じる。
ちょっと前までは一緒に何かを選ぶとすぐに喧嘩になってた。
どっちも主張すると引かないから。
それがいつの間にか譲り合えるようになってる…。
しばらくして、二人で決めたのか地下鉄の路線図の入ったバンダナのようなものを持って来た智と和也。
「お、いいの選んだじゃん!」
バンダナをみながらいう翔に智も和也も笑顔だ。
「ゆーりたち喜ぶかな?」
「智と和が選んだんだからきっと喜んでくれると思うよ?」
そういう翔にと一緒に会計に向かい、斗真と合流して博物館を出た。
「智くん、和くん、楽しかった?」
そう聞く斗真に二人は首がもげるのではないかというぐらい頷いていた。
「素敵なところにつれてってくれてありがとう」
智と和也は声を合わせてお礼を言う。
そこに買い物を終えた雅紀と潤がやってきて、智と和也は興奮しながら博物館では話を二人にした。