第18章 Will never let you go…
松本side
O:「うーん…どうしよっかなぁ…。
はからないと…だめ?」
「うん、お願い!」
もう1回手を合わせて頼むと渋々ながらも
首を縦に振る智さん。
俺たちの勝ちだな。
N:「ほら、じゃ、一緒に降りましょう?
おじさん、手、貸して?」
さりげなく和がサポートに入る。
素直に手を差し出す智さん。
きっと自分でもなんとなく
いつもの寝起きと違うのは
わかってるんだよね?
そう思いながらゆっくり階段を下りると
リビングにはいつものように
新聞を読んでる翔さんがいた。
S:「おはよう。もう起きてきたんだ?
智くん、おはよう。
これ、いるでしょ?」
翔さんの手から渡される体温計。
ちょっとむすっとした顔の智さん。
S:「何でそんな顔するかなぁ?
俺だってあなたと一緒で
みんなのこと見てるつもりだよ?」
受け取ろうとしない智さんの横から
和が手を伸ばして体温計を取ると
そのまま無言で耳に差し入れる。
ピッという音がして…。
N:「アウト!」
その声に俺と翔さんが液晶を覗き込む。
翔さんが静かに溜め息をついて、
智さんを見る。
S:「今日は大人しくしてなね?
ここで無理しても仕方ないでしょ?
ずっとベッドにいろ…
なんて言わないからさ、
和とゆっくりしてて?
なんにも考えずにさ、
和のゲームでもみてたら?
案外面白いよ?あれ」