第18章 Will never let you go…
松本side
でもそんな願いは虚しく潰える。
小さく瞼が動いてゆっくりと水分を含み
潤んだ瞳が開かれる、
O:「んんっ…あさ…?おはよ…」
まだ、ぼんやりとした声で小さく呟く。
O:「かず…?じゅんくん?
どこ…いくの?」
こっちをじっと見ながら
不安げな顔で聞いてくる。
「ん?下にね?
朝ごはん、何にしようか?」
起きちゃったものは仕方ないし
ついでとばかりに額に手を添える。
「頭、痛いとか、気持ち悪いとかない?
熱…あるよ?」
俺の指摘に首をゆるゆると振りながら
平気と言うけど…。
どう考えても平気な感じはしない。
N:「熱、ないの?」
和がわかってながらも
確認するように智さんに聞く。
O:「ふふふ、ないよー。
しごと、じゅんびしなくちゃ…」
そう言いながらフラフラと立ち上がる。
N:「今日はおじさんと私はオフですよ?
だからもうちょっと
寝てても大丈夫ですよ?
どうします?部屋で寝ます?
それとも下に行きますか?」
O:「した…いく」
「いいよ、じゃ行こう?
でもさ、一つお願い。
下降りたら、熱だけ計って?
俺たち心配なの、ね?」
本人は熱がないって言ってるから
無理矢理計ると
後で面倒くさいことになりかねない。
なのでここはお願いしてみる。
案外弱いんだよね、俺たちのお願いに…。