第18章 Will never let you go…
二宮side
隣で寝ていた大野さんが
起き上がる気配がした。
ゆっくり寝て欲しいのに…。
ゆっくりと身体を起こした大野さんの隣に
本来ならいるはずの翔ちゃんは案の定、
移動してJの先にいた。
そのまましばらく智の様子を見てた。
何かあれば直ぐに動けるよう…。
小さな笑い声が聞こえて…
少ししたらそれもおさまって。
カーテンの隙間から細く入った
街灯の明かりが智の顔を照らしてて…。
その光が見せるのは智の頬を伝う涙。
儚いって言葉を実体化したら
こんな感じかもと思うほど心細げな
智の様子に声をかけずにいられなかった。
そんな俺の声に一瞬、身体を竦ませた智は
俺を見て謝る。
聞きたいのは「ごめん」じゃないよ、智…。
この人をどうしたら癒やせるかな?って
考える。
もう、充分すぎるほど傷付いて
くたくたになってるこの人を…。
理由なんて明確なものはないけど、
ほんと、この人のことが大事なんだ、
もちろん、まーくんも潤くんも翔ちゃんも
凄く大事で誰かが欠けることなんて
考えるだけで恐ろしいと思うほど
この5人でいる空間も時間も特別で大事。
でもその要はこの人なんだと思う。
辞めたいと言っていた翔ちゃんが結局
辞めることもなく、無茶だと思うような
スケジュールをこなしていたのも
智が…リーダーとして
俺たちといることを選んだからだ…。