第18章 Will never let you go…
櫻井side
潤にそれを聞かせるのは酷な気がして
視線で潤を止めた。
これはきっと俺の役割だと思う。
「あのね…智くん、ホテルにいる間に
往診頼んだでしょ?
そのお医者さん、
あの人の従兄弟なんだって。
で、智くんのいるホテルも…
智くんが安定剤を処方して
もらったことも…教えてもらったの」
A:「ごめん!
俺が…その…
たまたま会ったところで…
聞いちゃって…」
N:「まーくんは悪くないから…
ほんと…偶然で…」
M:「でも…そのお陰で
智さんの居場所がわかって
翔さんが社長と話してくれたから…」
それぞれ智くんに訴えるように言う
下の3人。
そんな3人に智くんは
ゆっくりと顔を上げて笑いながら言った。
O:「ごめんね…色々迷惑も心配もかけて…
薬のことも…知ってたんだね?」
ぼそりと呟く智くんに
俺たちの視線が集中する。
「智くん…あのさ、ちゃんと話そう?
一人で乗り越える必要なんてないんだよ
5人で乗り越えよう?
一つ一つ解いていこう?
きっとね、
いろいろ絡まっちゃったんだよ。
だから苦しいんだ。
智くん…
智くんが一番辛いのはわかってる。
でもね?
雅紀も、和も、潤も…それから俺も…
それなりに辛い部分があるんだ。
だから…みんなで話そう?
大丈夫だから…
だれも智くんを責めないから…
ね?」
俺は隣にある小さな背中に手を添えた。
振り払われるかもと思った手は
そのまま背中を上下し続けた。