第18章 Will never let you go…
櫻井side
N:「なんかあるの?このテーブル」
俺はニノの問いに答えなかった。
ガラストップのダイニングテーブルは
あの当時の智くんの部屋では
今とは別の意味で浮いていた。
懐かしいあの部屋の光景を思い出す。
あの日の冷たい部屋の空気も…。
智くん…。
みんなで越えよう…。
なにがあっても俺たちなら
越えられるから…。
そっと智くんの眠る寝室に目を向け祈る。
潤の用意してくれた食事を食べていると
インターフォンが鳴った。
相葉くんがいつもの笑顔で入ってくる。
A:「なに食べてるの?俺の分もある?」
M:「あるよ、食べる?」
A:「うん、お願い」
相葉ちゃんはまるで自分の家のように
くつろいでいた。
A:「で、大ちゃんは?」
相葉ちゃんの問いかけに
和が寝室を指差す。
A:「ふーん?」
小さく呟きながら寝室へと歩いていく。
N:「まーくん!
智、寝てるから邪魔すんなよ」
A:「邪魔なんてしないよ?
でも顔見るぐらいいいでしょ?」
和の言うことを右から左に流して
相葉ちゃんは寝室のドアを開けて
するりとその長身を潜り込ませた。
しばらくして、
なかなか出て来ない相葉ちゃんに
しびれを切らせた和が
寝室に向かおうとしたところで扉が開き、
相葉ちゃんと智くんが出てきた。
A:「潤ちゃーん、
大ちゃんも食べるって!」
一瞬、フリーズしていた俺たちは
相葉ちゃんの声にスイッチが入ったように
動き出した。
5分後…智くんのマンションの
小さなダイニングを5人で囲んでいた。