第17章 Rolling Days
大野side
時間になり舞台の幕が上がる。
昨日と同じように一人、
サブステージの下に立ってた。
インカムからみんなの声が聞こえる。
M:「今日も気合いいれていくぞ!」
N:「いつも通りで大丈夫だから…」
A:「全力で楽しんじゃおうね!」
S:「おし!2日目!今日もやっちゃおう!
智くん!行くよ!挨拶大丈夫?」
目を瞑ってその声を聞いてたら…
気持ちが落ち着いた。
「おう!カタカナ一生懸命覚えたもん!」
軽口を叩ける雰囲気にしてくれるみんな…。
やっぱりみんなの中にいる時が
一番安心するだって痛感した。
爆音とともにジャンプアップする。
その瞬間、空に吸い込まれるかと思った。
青空の下、多くのお客さんの歓声とともに
ステージが始まったら…
重い気持ちも何もかもが
空に吸い込まれていくような気がした。
途中、花道の突端に置かれたリフトで
高く高く上っていく。
いつもなら…
こういう時はお客さんの方をみて
うちわに書いてあることを
見てたりするんだけど…
今回はずっとメンバーの方を見てた。
昨日のステージで
オーロラビジョンに映ったみんなの姿。
おいらがファンの方を向いてるとき、
みんなが心配そうな顔で
おいらの背中を見ていた。
その姿が目の端に映ったんだ…。
だから…
みんなが心配しなくて済むように、
曲が始まるまで…
みんながお客さんの方に目を向けるまで
おいらはみんなの方を見ていた。
大丈夫だよって心の中で伝えながら…。