第17章 Rolling Days
大野side
昨日の夜のことを言われたらどうしよう…。
僕から迷惑かけてごめんって言うべき?
それとも…
なにもなかったように振る舞うべき?
スマホのアラームと
念のためにセットしておいた
ホテルのモーニングコール。
そのおかげでなんとか起きて、
熱いシャワーで薬の残滓を振り払う。
宮城2日目…。
昨日の緊張が蘇る…。
思わず薬の入ったケースに手を伸ばした。
でも…ダメだ。
それは…ダメ…。
伸ばした右手を自分の左手で抑えた。
少し早めに駐車場に向かう。
部屋にいても沈むだけだし、かといって
スタッフ、関係者用の朝食会場に
行く気にもならない。
早めにバスに乗っちゃえばって
思ったのも事実。
正直、自分がどうしていいか
わからなくなっている。
駐車場に着いたけどバスはまだ来てなくて
その場に立ちつくすしか出来なかった。
N:「おじさん、早いじゃん?」
後ろから聞こえた声にビクッとした。
なんで?こんなに早いの?
お前いつものんびり来るのに…。
「ニノ?どうしたの?早くない?」
N:「ふふふ、オンラインの方が
早めに決着ついたの。
さすがにもう一戦したら
時間がヤバイから出てきただけよ。
圧勝だったから
すっごい機嫌良いの、私」
「オンラインって…ゲーム?」
N:「そう、今度おじさんにも
教えてあげようか?
楽しいよ、あれ。
あそこなら誰も俺のこと
『嵐の二宮和也』って知らないし
友達は黙っててくれるし…楽しいよ?」
和が無邪気に笑う。