第17章 Rolling Days
櫻井side
N:「あの人、ここから出ようとしない?
俺たちを置いていかない?」
不安そうに和が呟く。
ハワイで智くんが語った智くんの迷い。
それに気が付かなかった俺たち。
その事実は地味に俺たちの心に傷を残した。
A:「あのさ、動物園の動物たちって
不幸だと思う?」
不安げな和の体を抱きしめる相葉くんが
突然言い出す。
相葉くんの腕の中のニノはもちろん、
潤も俺も相葉くんの顔を見る。
S:「雅紀?」
A:「ほら、番組でさ、
俺いろんな動物園行ってるでしょ?
で、いろんな動物みてるじゃん?
確かにさ、檻のなかはサバンナとか
本来彼らのすむ場所に比べたら
話にならないほど狭いよね?
いっつも人に見られててさ
野生なんてどこに行ったって感じで…。
でもさ、逆に凄く安全で守られてて
餌だって心配しなくても出てくる。
最初はさ、可哀想って思ってた。
でもさ、不思議と動物たちと
飼育員さんの間にさ、
絆みたいなのがあるんだよね。
失なったと思った野生だって
実は失なってない。
やっぱりライオンはライオンだし
虎は虎だよ。
気を弛めたら一気に襲われる。
そんなの見てたらさ、
狭い檻の中も実は不幸じゃなくて
見方ひとつなのかもっておもったの」
和の髪の毛を撫でながら
ゆっくりと話す雅紀。