第17章 Rolling Days
櫻井side
M:「東京戻ったら、どうなるかな?
智さんのマンション…
きっと解約だよね?
相手の子、居付いてる訳だし
事務所の手が回るよね?」
潤が手の中の缶を弄びながらいう。
「まぁ、そうなるだろうなぁ…。
マスコミにも場所が割れただろうし…。
俺、結構気に入ってたんだけどなぁ
あそこからの眺め」
N:「しばらく事務所の監視が付くでしょ?
あの人…かごの鳥になっちゃうよ。
そんなのきっと耐えられない」
雅紀に凭れたまま和が言う。
M:「俺たちさ檻の中にいるみたいじゃない?
いつもは意識しないけど…
こういう時、意識するよね…。
自由そうに見えて実は全然そうじゃない
手に入れたものより手放したものの方が
多いんじゃないかって…。
世間からみたら
全てを手に入れたかのように
思われてるのに…。
その実、そんなんじゃない。
大好きな人達と暮らしてることさえ
言うことも出来ない」
ため息をつきながら潤が呟く。
その呟きは重く、俺たちにのしかかる。
そう、自由に見えて自由じゃない。
なにかを手に入れるためには
犠牲が必要だけど…。
その犠牲が大きすぎると思うのは
気のせいだろうか?
それでも…俺はここを、智くんのそばを
離れる気は更々ないけど…。