第17章 Rolling Days
大野side
大きな歓声に包まれて心が麻痺する。
一瞬、背筋をぞわっとした何かが
駆け抜ける。
そこから先はあまり覚えていない。
ひたすら全力で走りきった感覚。
時々、みんなと目があってその度に
大丈夫って声が聞こえた気がした。
おいらを批難するメッセージの入った
ウチワはやっぱりあった。
それは仕方ないことだけど…。
それを見て辛そうな顔をする
翔ちゃんたち。
その優しさが…痛かった。
もちろん、そんなの一瞬でみんなすぐに
笑顔をファンのみんなに振り撒く。
おいらも最初はやっぱり緊張して怖くて
なかなか笑えなかったけど…。
会場の空気やパワーに飲み込まれながら
過ぎていく時間と共に徐々にだけど
…笑えてたと思う。
こんな中でも見に来てくれた人達のために
笑わなきゃって思ったから。
ファンサだっていつもよりも頑張った、
目に入るファンの子からのメッセージ。
『釣って』『ピースして』『手振って』
出来るだけ応えられるように…
歌いながら頑張った。
最後の挨拶まで辿り着いたとき、
ほんと、いろんな事が胸によぎって…。
気がつけば涙が流れてた。
あんなことをしてしまったけど…。
「…これからも一緒にいてください」
最後の一言に全てを籠める。
それはファンに対してのみじゃない…
翔ちゃんに、ニノに、
相葉ちゃんに、松潤に伝えたい一言。
お願いだから見棄てないで…。
ほんとはそう言って
すがり付きたかったのかも…しれない。