第10章 衝動【カラ松、チョロ松】
【チョロ松side】
「もう夕方か…そろそろ帰る?」
「そうだな、一通りは回った」
今日はいつも以上に気を張っていたからかやたらと疲れたな。あ、最後に絵菜ちゃんにMINEをしておこう。昼くらいに確認したきりだったから心配だしね。
…ん?
「どうした、チョロ松」
「MINE、新しいメッセージが来てる。彼女からだ」
二人でスマホの画面を覗き込む。そこには、ただ一言。
『たすけて』
「「!!」」
全身に衝撃が走る。思わずスマホを地面に落としそうになった。
「たすけて、って…これ…!」
「っまさか、本当にさっきの男が!?」
「時間は2分前…と、とにかく電話して…」
「いや、待て。連絡が取れていても、MINEで返したほうがいい。声が発せない状況かもしれないだろう?」
「そ、そうだね。まずは僕らが落ち着かないと」