第10章 衝動【カラ松、チョロ松】
【カラ松side】
ジリリリリリ
「…ん…んん…」
ジリリリリリ
カチ
……ああ、もう8時か。
毎朝の日課とはいえ、早起きばかりは未だに慣れないな。しかし、いつもなら目覚ましの音で起きてしまった一松が怒りに任せて俺を蹴り飛ばしてくるのだが、今日はその前に起きることができた。これは大きな進歩だろう。
さて、ブラザーたちを起こさないように準備をして、外に出るとするか。
クールでナイスガイなこの俺…松野家次男、松野カラ松の一日は、朝のランニングから始まる。
元はトッティの影響だったんだが、「カラ松兄さんと一緒に走るのはなんかやだ」と共に汗を流すことを拒否され、時間とルートを別々にされてしまった過去を持つ。ふっ…つれないな、我が弟よ。
最初のうちは健康や体力づくりのため惰性で続けていたが、最近はむしろ走らないと落ち着かない。どうやらクセになってしまったようだ。
暇な時にしている筋トレの効果も相まって、だいぶ体力には自信がついてきたと思う。この調子で俺は誰もが羨むマッスルボディに……いや、そこまではいいか。
よし、全ての準備は整った…天気もいいし、今日は少し遠出して河原の方まで行ってみよう。