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ホテルの事情[R18]

第13章 学愛  〈 ?? 連載中〉



「店長さぁんっ♡♡スマイルくださいっ♡♡スマイルぅ♡」

ーーーーばっちゅん!!♡

ーーー!?

「お客様、あ、あの..?カウンターの台の上に、乗っかって座らないで下さい」

店長さんは、言いながら営業スマイルを引き攣らせる。

「ごめんなさい店長さぁんっ!♡降りまーすっ!♡♡」

被っていたパーカーの、猫耳付きフードを揺らし、"彼女"は勢いよくカウンター台から降りた。

「店長さぁんもっと!もっとスマイルくださいっ!そのたび1泊延長しますのでっ!!♡♡」

ーーーーーーカッシャーンッ!

「!?」

床に落ちたのは、307号室の鍵らしかった。

糸目の笑顔の店員さんが、手を滑らせて落としてしまったらしい。

「...」

店長さんはコホンと咳払いをして、"彼女"に「申し訳ありませんお客様、本日貸切で..」と説明し始めた。

「それでねン♪」

鍵を素早く拾った店員さんが、くるりと振り返ってくる。

ーーーなに、なに...?このホテル、色々と大丈夫なの...?!

「てんちょンの事は大丈夫ン〜♪あ、ここにあるのがお土産屋さんだよン〜♪」

何事もなかったかのように、呑気にご案内し始める店員さんに..私はズッコケそうになっていた。

「数日間ホテル、貸切なんですねぇ〜がっかりですぅ..」

店員さんと一緒にエレベーターに乗っても、"彼女"の声が耳に入ってきた。

「待ってます店長さぁんっ!また貴方サマにお会いできるの、永遠、に....♡♡」

"彼女"の瞳孔は、完全に開いていた。

「...っ!」

思わずぞぉっとする。

そのまま、"彼女"はホテルから出ていった。

「お客様..、"待つ"..?"永遠に"..?」

店長さんは、無表情になって顎に手を添えていた。

「貸切後にゃ、またホテル泊まれるのにな」

ーーーえ...?て、店長さん?た、たしかにそうだけども...!

そんな事を目撃している間に、エレベーターのドアが閉まった。

ーーそうじゃない、でしょ...!?

『ティン♪3階に、つきました。』
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