第13章 学愛 〈 ?? 連載中〉
『瑠々大丈夫大丈夫!バレないって〜!』
『そうそ〜、先生に見つからないように、コッソリホテルぐらい入れるって!』
..修学旅行で絶賛ハイテンション中の、楽観的なお友達との電話を切った。
『はぁ...』
その時ため息をついて、頭を抱えながら..。
ーーーていうか..
チラリと、謎ファッションの店員さんを横目で見た。
ーーー先生より先に、もう既にこの人と会っちゃってるし..!
カチャンッ、と店員さんは受話器を取っていた、
「もしもしン♪〇〇高校の先生方のお部屋で間違いないですかン♪?」
ーーーや、やばい..!店員さんに、チクられッ..
「こちら、異常はないですン♪」
ーーーえ..?
「生徒さん達も全員お部屋に入ったみたいでン〜♪じゃあ、またン♪」
ーーーえ、エエッ..!?な、なんで嘘ついて..っ!?
カチャンッ..と店員さんは電話を置き、くるりと私を振り返った。
「っ..!」
完璧な糸目の笑顔に顔を若干覗き込まれ、肩を震わせる。
「あれン、大丈夫ン〜?まだお腹痛いン?なら早く、行こっかン♪」
「?????」
困惑する私をよそに、店員さんが、何かの鍵をクルクルと回していた。
「お友達が君を待つ307号室まで、..ボクと一緒にン♪」
そのまま、店員さんは軽い足取りで歩きはじめた..鼻歌まじりに。
「あ、は、..はいっ..!」
どの部屋にいるかわからない、先生たちにバレないように声をひそめた。
ーーーも、もしかして..
慌てて、私は店員さんの後をついていく。
ーーーみんなが、この店員さんに事情話してくれてたのかな..?
ホッとしたその瞬間、ーーーードンッ!!
「っ!?」
"誰か"がぶつかってきた..が、その人物は私に構わずカウンターまで突っ走っていった。
「あぁっ♡店長さぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!!♡♡♡」
これ以上ないくらい、甘ったるく甲高い声..
ーーーな、なに...!?
店員さんも、笑顔のまま..だが、鼻歌と足を止めていた。
「お客様...」
半ば困った営業スマイルを見せたのは、40代くらいのハンサムな店員..
ーーーおそらく、このホテルの店長さんだった。