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銀魂 - 雪月花 -

第126章 相手の心を開きたいなら、まずは自分の心を開け。


葵咲「そんなの関係ないよ!私は土方さんだから好きになったんだよ。鬼の副長って呼ばれてるけど、仲間想いで、実は優しくて、仕事にも誠実で。」

土方「!」

葵咲「浴衣買ってくれたり、ブレスレット買ってくれたり、ネックレス買ってくれたり。今だってブランケット買ってくれて。」

土方「あれ?物に釣られてる?」


段々不穏な空気が流れてきた。だがまぁ一応土方はそのまま葵咲の言葉に耳を傾ける。


葵咲「マヨネーズで、犬の餌で、ヘビースモーカーで、ヲタクの呪いが掛かってて、前髪V字で。」

土方「途中から悪口になってね?ヲタクの呪いはもう解けたわ!つーか前髪V字は別にいいだろ!!」


ただただ貶されているようにしか思えない。葵咲はそのツッコミに対してはスルーしたが、今度はしっかりと土方の目を見据えて言った。


葵咲「それから…、松ちゃんの…吉田松陽の姪である私を…受け入れてくれた。」

土方「!」

葵咲「私の“心”を見てくれた、私の“魂”と向き合ってくれた。そんな土方さんだから…好きになったんだよ。」

土方「葵咲…。」


それが葵咲の一番の本音。それは土方の心にもちゃんと届いた。素直に凄く嬉しい。
そして葵咲は一呼吸置いてから言葉を続ける。


葵咲「私だって…。いや、きっと私の方が・・・・ろくでもない人間だよ。」

土方「?」

葵咲「…私は・・・・市村家では、一人の人間として扱われてなかった。」

土方「!」


思わぬ葵咲からの告白に土方は息を呑む。土方も真剣な眼差しで聴く姿勢を見せた。


葵咲「引き取られた時、歓迎されてなかった。むしろ疎まれてた。…生まれて来なければ良かったって、思った事さえある。」

土方「・・・・・。」


今まで深く考えていなかったが、それに至る背景、理由については容易に想像がついた。これまで散々葵咲が気にしていたこと…。よくよく考えれば分かる事情に気付けていなかった土方(自分)が悔しい。土方は静かに葵咲の話を聴いていた。


(葵咲:その先の話も…言った方が良い事は分かってる。土方さんなら、大丈夫だとも思う。けど…まだやっぱり、どこか怖いって気持ちが邪魔をする。)
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