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銀魂 - 雪月花 -

第126章 相手の心を開きたいなら、まずは自分の心を開け。


遊園地の外まで総悟を引き摺ってきた一郎兵衛。ゲートから外へ出てやっと総悟を離し、念の為に釘を刺す。


一郎「じゃあな。真っ直ぐ屯所帰れよ。」

総悟「へーい。」


ふくれっ面をして口を尖らせる総悟。至極不満そうである。少し心配ではあるが、再入場は出来ない時間帯。まぁ大丈夫だろうと思い、一郎兵衛は帰路に着いた。
総悟も屯所に足を向けようとしたところ、慌てた様子の隊士に声を掛けられた。


「あっ!沖田隊長!!」


明らかに面倒事を運んで来そうな隊士に、総悟は不機嫌な顔つきのまま応対する。


総悟「何でぃ。俺は今日非番だぜぃ。」

「すみません、局長と副長の携帯が繋がらなくて、探しても見つからなかったもんで…。」


ちょうどライブ会場入りする時間帯だ。会場内で電源オフにしているのだろう、すぐさまその結論に至る総悟。まぁ近藤の場合は、こっぴどくフラれた事による精神的ダメージから電話に出る気になれなかっただけだが。その事は総悟は知る由もない。
仕方ない、そう思いながら溜息を吐いて総悟は隊士に向き直る。


総悟「で?どうした?」

「それが…。」


報告を聞いた総悟は、一瞬で真剣な顔付きへと変える。いつになく険しいその表情に、隊士は踵を返して走り出そうとする。


「やっぱり副長達も探して今すぐ報告を…。」

総悟「…いや、今日のところはやめとけぃ。」

「えっ?ですが…。」

総悟「まずは俺が松本クリニックに行って話を聞いてくらぁ。報告はそれからでも遅くはねぇだろぃ。」

「分かりました。」


そう言われては隊士はそれを飲むしかない。隊士はその場を離れ、自分の持ち場へと戻る。


(総悟:流石に“今”報告するのは野暮ってもんだろぃ。)


総悟なりの葵咲に対する詫びでもあった。総悟は屯所へと向けようとしていた足を、松本クリニック方面へと方向転換した。
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