My important place【D.Gray-man】
第39章 夢現Ⅲ
「今はそれらの言葉を呑み込んでおけ。いずれ全てを理解する時がくる」
「だから何、その勿体振り発言。そこまで言うなら教えてよ」
「大丈夫だって、ちゃんとわかる時がくるから」
はっきり理解できないことに不安が浮かぶ。
その不安のままに口にすれば、ティキの大きな手が私の目元を包むように覆い被さった。
まるで視界以外のものも遮るかのように。
「だから今日はここまでな」
「ではのう、雪。暫しの別れだ」
暗くなった視界で、ティキとワイズリーの声だけが届く。
それが何故か遠くなっていく。
同時に意識も朧気になっていく。
まるで眠りに落ちるような、そんな感覚。
無意識の闇に呑み込まれていく。
「今度は──」
深い闇に意識が沈んでいく合間に、微かに聞こえた最後の声。
「俺の名前を呼べよ、雪」
それはとても優しかった…気がする。