My important place【D.Gray-man】
第39章 夢現Ⅲ
「今回は事前に気付けたから、防げただけだ。ワタシも四六時中、御主を視ていられる訳ではない。次に"覚醒"がきたら、止める術はないだろう。それだけ御主のメモリーは強いからのう」
「…はぁ」
「予兆は"影"が告げるだろう。目にしたらすぐに教団を出よ」
「うん…?」
えーっと……うん。
大概がちんぷんかんぷん。
「あちゃあ、駄目だワイズリー。やっぱ雪の今の意識じゃ呑み込めてねぇわ」
「それは重々承知しておる」
とりあえず曖昧に頷いてみせれば、額に手を当ててはぁーっとティキが深く溜息をついた。
「それでも伝えておかねば。雪の為だ。…それともう一つ」
「…今度は簡潔にお願いします」
「なに、簡単なことだ」
また訳のわからないことをつらつらと述べられたら、理解する自信がない。
今でもできていないのに。
そんな私の不安を余所に、ワイズリーは真面目な顔で額に当てていた手を離すと、そのまま指を立てた。
「アレン・ウォーカーには近付くな」
…………アレン?
「あ奴はワタシらとは似て非なる存在だ。傍にいると危険やもしれん」
「アレンが危険?…あんなに良い子なのに?」
「…俺にはイカサマポーカーで、容赦無く身形を剥ぎ取るブラック少年だけどな…」
そう呟くティキは何かを思い出すように、明後日の方向を向いていた。
哀愁漂ってますよなんか。