My important place【D.Gray-man】
第37章 6/6Birthday(番外編)
「それにそんなずぶ濡れの恰好で、列車に乗るつもりかよ。一旦何処かで体を──」
「駄目だよ! 帰らないとッ!」
そんなにゆっくりしてられない!
そんなことしてたら、あっという間にユウの誕生日が過ぎてしまう…!
振り返って強く首を横に振れば、一瞬ユウの目が驚いたように丸くなって。
「…お前、」
思いっきり、ジト目になった。
…え、何。
「なんでそんなに慌ててやがる」
「え……いや、それは…」
ユウのケーキを作り直したいから、なんて言えないし。
「最近変にコソコソしてやがったが、それと関係してんのか」
「!」
なんでそんなに勘良いの!?
思わず息を呑めば、それで勘付いたのか。眉間に思いっきり皺が寄るのが見えた。
「…却下だ。宿を取る」
「ええ!?」
「そんな濡れた状態で帰れるか。お前また風邪ひくだろ」
「つ、次はひかないよ…!」
「前科ある奴の言葉なんざ、信用ならねぇ」
そんな人を犯罪者みたいに言わないで下さい…!
「本当に大丈夫だからッ列車の中で体拭くから! お金が勿体無い!」
「どうせ教団の経費になんだろ。関係ねぇよ」
「わ、私っ枕変わったら寝れないタチだから…!」
「へえ。俺のベッドで朝まで熟睡してたのは、どこのどいつだ」
「ッ!」
それは言わないお約束!
あの夜のことを思い出して思わず顔が熱くなる。
そんな私にお構いなしに、ユウは背中の服を引き摺りつつ今度は先を歩き出した。
「お前がそのコソコソ隠してやがることを言うなら、教団に戻ってやる」
「!」
半ば引き摺られながら、ユウの提案に思わず目を剥く。
そ…それは難しい提案ですユウさん…っ
だって言えない!
こんなみっともないこと…!