My important place【D.Gray-man】
第37章 6/6Birthday(番外編)
「ハズレ?…おれ…アタリ…アタリィ!」
裂けた口で馬鹿丸出しな言葉を連呼する様は、見ているだけでイラついてくる。
一つに集束した霧状の体が、一直線に突進してくる。
見た目はただのガスのような噴射。
だがぶつかる直前で幾つもの白い霧状の腕のようなものが四方から飛び出すと、それぞれ違う角度から襲い掛かってきた。
腕の先をさっきと同じ、ギラリと光る巨大な刃に変えて。
「チッ」
ガキンッ!
六幻でガードすれば、また固い鉄がぶつかり合う音がする。
物質を変えられる刃と競り合っても、時間の無駄だ。
全ての刃を弾き返して、本体を狙う為に吊り橋の柵に飛び乗る。
だが傍にあったガスのような体は、途端に六幻の刃が届かない高さまであっという間に飛躍した。
くそ、こんな足場の狭い場所じゃ相手に地の利がある。
「無駄にふわふわ逃げやがって…!」
「ひひゃァ…血ィよこせ、血ィ…」
夕日に染まる空の上から、またもや無数の実体化させた刃が襲い掛かってくる。
「チッ…!」
揺れる吊り橋の上じゃ、無数の振り下ろされる刃を跳ね返すだけで精一杯だった。
あの本体をどうにか捕まえねぇと、決定打は打ち込めない。
空中戦ができるリナのイノセンスや、気象攻撃のできる馬鹿兎のイノセンスでもあれば、実態のないあのAKUMAとも戦り合える。
だが俺の六幻とじゃ相性が悪い。
…見たところ、あの頭の弱い発言からして精々レベル2程度のAKUMA。
こんな低レベルのAKUMA相手に、後手に回されるなんて。
「くそッ」
いけ好かねぇ。