My important place【D.Gray-man】
第37章 6/6Birthday(番外編)
「そうだけど…少しくらい…いいでしょ。こんな所、任務じゃなきゃ来れないんだし」
それに何より、ユウと一緒にこうして見られてるんだから。
…少しくらい堪能したっていいじゃない。
頭部を擦りながら呟けば、声は届いていたみたいで一瞬目を向けられたけど、素っ気なく外された。
ピリピリした空気は少し落ち着いたみたいだけど、やっぱりまだ素っ気ない。
まぁ、ユウに優しさを求める方が難しいかもしれないけど…。
でもなんだか少し寂しくなる。
最近はその優しさを感じることが多かったからかなぁ…ノア化のこと、少しだけだけど吐き出した時とか──
「……」
……なんとか振り絞って吐き出せた言葉は、"怖い"なんて情けない弱音だった。
それでもきちんと受け止めて、怖いなら傍にいろって言ってくれた。
胸がぎゅっとした。
切なくて、でも嬉しくて。
どうしようもなく目の前の存在が愛しく思えて、同時に強く決心した。
次にノア化した時は、包み隠さずユウに伝えようって。
また同じことが起きるかはわからない。
でもこのまま事が落ち着くとは思えない。
二度目にこの現象が起きれば、もう躊躇しない。
受け入れて、ちゃんとユウに伝えよう。
私が一緒に生きたいと思える人の為に。
…だから、少しだけ寂しい。
一緒に生きたいと思える人と、折角こうして一緒にいられてるのに。
久しぶりの一緒の任務なのに。
優しくしろなんて言わないけど…せめて一緒に見てる景色くらい、一緒に味わいたいのにな。
…贅沢なのかなぁ。