My important place【D.Gray-man】
第37章 6/6Birthday(番外編)
「…わかりました」
「雪ちゃん? 何言って──」
「仕事ですから。我儘言ってすみません」
ジェリーさんに首を横に振って、フェイさんに頭を下げる。
これ以上仕事で迷惑はかけられないし、今日中にどうにか終わらせれば、ギリギリ誕生日には間に合うかもしれない。
…調査って言ってたから…一日で終わるかと言えばきっと難しそうだけど。
どうにかしよう、折角用意したんだから。
やっぱり誕生日当日に祝ってあげたい。
「ありがとうございます、ジェリーさん。コムイ室長も」
顔を上げて二人に笑いかける。
「それなら早速出発します。任務は私以外には誰が当てられるんですか?」
善は急げ。
早速と任務説明を促せば、いつの間にかあの意味深な笑みを消していた室長が考え込むように黙り込んだ。
「…フェイくん。今回の任務の担当は雪くん以外は誰だい?」
「それなら候補が幾人か…室長に決断をお願い致します」
資料を差し出すフェイさんに、その資料は受け取らず。口元に当てていた手を離すと、にっこりと室長は笑みを浮かべた。
「それならもう適人は浮かんでるよ」
にっこりと綺麗に笑うその顔は、いつもの緩んだ笑みやさっき浮かべていたからかうような笑みとは違う。
まさに"室長"としての顔をしていた。