My important place【D.Gray-man】
第49章 つむぎ星に願いを
「ラビっ此処って魔法の硬貨とかあるのっ? 何か買いたいっ」
「いんや。硬貨は世界共通だけど…って、何買うつもりさ。魔法道具を持ち帰ったりなんかしたら、ジジイに怒られ」
「あそこにアイスクリーム屋さんがあるの!」
「あ、そっちね…」
見つけたのは、"フローリアン・フォーテスキュー・アイスクリームパーラー"と大きな看板を掲げた、アイスクリーム専門店。
並ぶ子供達の列の最後尾に駆けていく雪の姿もまた、子供と同じだ。
早く早くと急かす雪に、苦笑混じりにラビも続く。
先程は飲食店など目もくれなかったはずだろうに。
(ま、雪が楽しんでるならいいか)
此処が魔法界であることと火消しライターの目的を除けば、単に観光旅行であることは変わらない。
折角満面の笑みの雪と、二人でいられるのだ。
疑似デートとして楽しむかとラビもあっさり頭を娯楽へと切り替えた。
「魔法がかけられてない物なら大丈夫だろうし、他にもなんか買ってくさ?」
「本当っ?」
「おー。折角のデート記念にでも」
「バタービール!」
「…そっち?(色気より食い気かよ)」
「あれ一度でいいから飲みたかったの!」
「あーハイハイわかったわかった。だから落ち着けー」
「あっあそこも後で寄ってみていい? あのお洋服屋さんっ」
「洋服つっても、あそこはローブとかホグワーツの制服とかを専門に扱ってる店で可愛い服は」
「ローブ見たいっ」
「了解(なんさその笑顔可愛いかよ!)」