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My important place【D.Gray-man】

第49章 つむぎ星に願いを



「…あのね、ラビ」

「ん?」

「実はもう、手続きは済ませてきたんだ」

「は?」

「これ、明日からの私の有給申請許可書」

「はっ!?」


 ピラリと、取り出した許可書を開いて見せる。
 探索班内の上司は私のノアの事情なんて知らないし。
 仲間に言われたことを思い出して、思い切って有給申請したらそれはもう快く承諾してくれた。


「凄いよね。今まで一回も使ったことなかったから、数ヶ月分も溜まってたよ。世界旅行とかできそう」

「本物かよこれ…」

「ラビの休みもばっちり把握してるから、都合は合わせられるよ。ヤッタネ!」

「いやヤッタネじゃねーし! なんさその用意周到さは!」


 ぐっと親指をおっ立てれば、速攻でその手を下げさせられた。
 ラビの癖にノリ悪いなぁ。

 だって相手はラビだから、計画の穴なんて見つけようものなら速攻駄目出ししそうでしょ。


「それに一番の目的は実はこれなの」

「まだ何か…ってそれ、さっきのライターだろ」

「これは本物の魔法グッズなんだよね。アルバス・ダンブルドアさんから貰っちゃって」

「…あの大魔法使いから?」

「あの大魔法使いから」


 ごくりと息を呑むラビは、アルバスさんの凄さを知っているらしい。
 やっぱりあの世界では文学書に限らず、偉大な人なんだ。


「事情を知ってからは返そうと思ってたけど、色々あって返しそびれちゃって。でもこっちの世界に持ち出していていいものかわからないし、大体世界に一つしかないようなこんな物、貰えないし…」


 なんか、こう、畏れ多い。
 色んな意味で。


「だからこれを返しに行きたいんだよね。こっちの世界と、あっちの世界の為にも。割と健全な目的でしょ?」

「疚しいことがある方がアウトさ」


 ご尤もで。


「とにかく、ちょっと借りた物を返しに行くだけだから。プチ観光旅行みたいなものだよ。監視という名の友人との、ね」


 これは本当のこと。
 ラビはブックマンだけど、それでもノアとして牢獄に入れられていた私を常に心配してくれていた。
 そんなラビを、監視者なんて目で見ないから。

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