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My important place【D.Gray-man】

第45章 10/31Halloween(番外編)



「神田と雪は何処にいるであるか」

「そうだな、二人は───」



今回の行事参加発端者と、それを一番嫌がっていた者の組み合わせ。
そんな凹凸溢れる二人組は何処にいるか。
きょろきょろと辺りを見渡すクロウリーの横で、マリはそっとヘッドフォンに手を当てて耳を澄ませた。

長年傍で聴いてきた強い心音は、探せばすぐに見つかった。



「と…トリック、オア、トリート」

「何吃ってんだよ。あんなに張り切ってた癖に」

「だって初めてだからっ緊張して…っ」

「んなもん難しくも何もねぇだろ。オイ、痛いことされたくなかったら食いもん寄越せ」

「それただのカツアゲ!ご、ごめんなさいッ」



それはまるで、任務時の二人そのままの姿だった。
凡そ初対面の相手に向けるようなものではない態度を示す神田に、慌てて雪が相手に謝罪と共に頭を下げる。



「言ってることは大体同じだろ」

「同じじゃない。失礼だから。ちゃんと決まった言い方があるでしょ。トリック オア トリート。はい復唱っ」

「誰が決めたんだよそんな言葉」

「文句言わない。はい復唱っ」

「"文句言わない"」

「違うそこじゃない!」


「クスクス」



他人の玄関先でああだこうだと言い合う二人。
それを止めたのは、家の持ち主である幼子を抱いた女性だった。
堪らなくなったのか、その口から漏れるのは確かな笑い声。



「ふふ。貴方達、仲良しさんなのねぇ」

「…ぇ…と…」



女性の言葉に、言葉を濁しながらも雪の頬が色付く。

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