My important place【D.Gray-man】
第43章 羊の詩(うた).
「飯、まともに食ってねぇな」
「え?…あ、うん…」
「水は?」
「それくらいなら…」
というか、それくらいしか摂取してないんだけど。
婦長さんも痩せ細り過ぎだって忠告してきたし…貧相に見えるのかな、私。
私の食状況を的確に見破ると、ユウは徐ろに溜息をついた。
お…怒られる、かな。
「ならいい」
「……え?」
だけど返されたのは、あっさりとした肯定。
意外なユウの反応に、思わず珍しげに目の前の顔をまじまじと見てしまう。
そこでふっと目の前にかかる影。
あ。と気付いた時には、あまりにあっさりとそれは重なり合っていた。
ユウと、私の唇。
「……」
……え?
ちょっと待って。
私、キス、されてる?
ユウに?
………なんで食の話したタイミングで?
「ユ…?」
軽く触れるだけのキス。
吃驚したけど、嫌なものじゃない。
寧ろ嬉しいものだけど…顔を少し後ろに下げて、隙間を作って呼びかける。
何、急に。
「どうし──」
でも問いかける前に、簡単に距離を縮めたユウの唇がまた触れてきた。
え、ちょっと、本当にどうしたの。