My important place【D.Gray-man】
第43章 羊の詩(うた).
「っ…私、も…好き…」
じわり、じわり
胸の奥から堰を切って溢れ出てくる。
「ユウのこと…誰よりも好き…っ他は何も要らないから…ユウを、全部私にくれる、なら」
じわり、じわり
同じに熱くなった目の奥から何かが溢れる。
「だから、お願…っ…傍に…いて」
目の前がぼやける。
目の奥が熱い。
「エクソシストも、ノアも、関係ないから…っ私の傍に、いて。手を握って、て」
辿々しかった声が大きく震えて、涙声のように情けなく変わっていく。
目の前のユウの顔がぼやけて、よく見えない。
「ひとり、怖…くて…っこのまま死ぬのかなって、思っ…それ、怖…て…ッ」
情けない。
私の溜め込んできた思いは、それだけじゃないのに。
ユウの為に、ちゃんと隣で立って笑っていたいって。
ユウを幸せにしたいって。
そういう思いもちゃんとあるのに。
私の涙声が作る言葉は、全部身勝手な幼稚な思いだった。
傍にいて
手を握ってて
離れないで
ひとりにしないで
怖い
死にたくない
幼稚な思い。
情けない。
でも止められない。
この両の目から溢れる熱い涙と同じで。
止め方がわからない。
「生きたい…ッユウと一緒、に…生きて、たい…っ私、ユ…っじゃな、きゃ…っ」
ユウの為に、なんて言いながら。結局全部、自分の為だ。
ユウと生きたい
一緒に命を灯していたい
ノアとして、敵と判断されて
ひとり、こんな檻の中で死んでいくなんて
そんなの、いやだ