第7章 ???の姉《後編》(逆転裁判)
御剣は書類のページを1枚めくった。
「殺害現場が警察署ということで署内を徹底的に調査したところ興味深いものが発見された。
被害者の血痕や毛髪が付着したワゴンだ」
「そのワゴンって……?」
「昨日、お前も見ただろ?
板東ホテルのボーイが紅茶のティーセットを持ってくるのに押していたやつだ。
これがそのワゴンの写真だ」
成歩堂の質問に御剣は答えたあと、白い布に包まれたワゴンの布をめくった中の収納スペースにうっすら血らしき痕がある写真を提出した。
「御剣、このワゴンに指紋は?」
「綺麗に拭き取られたようで何も出なかったようだ。
ただ、この白い布に汗のような成分と化粧品のファンデーションが検出されたようだ。
このファンデーションは海外のブランドで購入者リストを貰ってきたので証拠として提出する」
御剣からリストを受け取り成歩堂は考える。
そして深く深呼吸をして裁判長の方を見た。
「裁判長、弁護側はこの事件の真相がわかりました」
「ようやく被告人が犯人だと認めましたか」
成歩堂の言葉に亜内検事は嫌みっぽく言った。
「いえ!
やはり被告人は犯人ではありません!!」
「なんと……!?
でっでは誰が犯人なのですか!?」
裁判長は驚き、成歩堂に聞いた。
「犯人はあなただ!!
ムチオ ウツミさん!!」
「はぁ!!?
この私が……犯人ですって!!!?」
「またそんなハッタリをかまして………!
もちろん根拠はあるんでしょうな!!!」
成歩堂の告発に怒るウツミと亜内検事。
「根拠はあります!
なぜなら先程、御剣から受け取ったリストにあなたの名前がある!!」
「くっ!!
りっリストに私の名前があるからってなんなのよ!
私の他にもいるでしょ?
このファンデーション使ってる人。
例えば………そうそこの狩魔検事とかね」
ウツミは冥の方を見てニヤリと笑った。