第7章 ???の姉《後編》(逆転裁判)
「ちょっと待ったっ!!!!」
突然、法廷内に響く男の声。
「ずっと黙って見てたが我慢ならねぇ!!
その鞭は狩魔さんの鞭じゃねぇ!!」
傍聴席から立ち上がる60~70代ぐらいの年配の男性だった。
「オヤジっ!」
「ヒトスジ!!
その鞭はてめぇの作品だろうがっ!!
自分の作品かどうかもわからねぇのか!!!」
「すっすみませんっ!!」
傍聴席の男性から怒られ証言台で縮こまるガンコ。
「おいっ!
裁判長さんたちよ!
バカ息子にかわってオレが証言する!!」
「………それは別に構いませんが………あなたは?」
裁判長は突然現れたのは傍聴席の男性に聞いた。
「オレの名前は頑固 一徹(ガンコ イッテツ)!!
そこのヒトスジの父親で、狩魔さんの鞭を作ったこのオレだっ!!
だから断言できる!
その鞭は狩魔さんの鞭じゃねぇ!!」
イッテツの言葉にざわつく傍聴席。
「静粛に」
裁判長の木槌の音でざわつきはおさまる。
「弁護側はイッテツさんの証言を要求します!!」
「異議あり!
すでに息子のヒトスジさんが凶器の鞭は被告人のものだと証言をしました!
イッテツさんの証言は不要ですっ!!」
成歩堂の発言を聞き、亜内検事は机を叩きながら言った。
「検察側の異議を却下します。
ヒトスジさんは被告人の鞭だと証言をしましたがイッテツさんは違うと新しい証言をしました。
私は新しい証言は聞くべきだと思っております。
イッテツさん、証言をお願いしても……?」
「おう!!
まかせろ!!」
裁判長の言葉にイッテツは嬉しそうに頷くと傍聴席から証言台へと移動した。
「あの、イッテツさんは本当に凶器の鞭は狩魔検事の鞭ではないとそうおっしゃるのですね?」
成歩堂は恐る恐るイッテツに聞いた。
「あったりまえだ!!
あの鞭はオレの最高傑作だ!!
間違えるわけがねぇ!!!」
「で、でもハルジオンの型と凶器の鞭は一致したんですぞ!」
亜内検事がキーキーと金切り声で反論する。
「それだ!
オレはずーっと不思議に思ってたんだよ!
もともと狩魔さんの鞭に彫った彫刻はハルジオンなんかじゃねぇ!!」
「ええっ!!?」
「なんですとぉー!?」
「なんとっ!!」
イッテツの言葉に驚く成歩堂たち。