第1章 好きな人と、体を重ねる人
「訊いて欲しいの?」
「それは…」
テーブルに身を乗り出して顔を覗き込んでくる先生に思わず口を噤んでしまう。
「訊かない方がいいかなぁと思ったんだけど、あやが聞いてくれた方がいいならどれだけでも聞くよ」
目を細める松山先生に私は自分から言い出したくせになんと説明していいか分からず困ってしまった。
先生は私が話始めるのを待っている様で、部屋の中には沈黙が流れる。
どうしようか。
こんなこと話したら松山先生は教師として私を嗜めるかもしれないし、欲求不満の卑しい女だと思われてしまうのも嫌だ。
だけど、先生なら話してもいいかもしれない。
誰にも話せなかった私の悩みを。
しばらくしてから私は意を決して口を開いた。
「…私って……女としての魅力ないですか?」
弱々しく言葉を発すると先生は目を丸くした。