第2章 新しい景色達
バイトして勉強してー・・・大学にでも入ろうかな?
いやいや今はそんな将来については置いておい
て・・・。
「っていうかしょうもなくないし・・・」
「だからそれは何なんだよ」
「う゛」
思い出すたびにちょっと心が重くなる。
言える、はず。言えるくらい他人から見たらライトなことなんだろうけど。
「お、おい・・・別に無理してまで言えとはいってねぇよ」
ちょっと罪悪感でも感じたのか、彼は私から視線をずらしそういった。
「別に・・・言っちゃいけないわけじゃないんですけどこうなんというかややこしい?いやそれもちがうし「もういい」はい」
彼に一言で制される。
私がその不安で心を曇らせていると、彼が不意に声を上げた。
「あ」
「?」
何かと思っていると、彼が急に私の首を掴みかかってくる。
え?え?何これ死亡フラグ??
うわこっわギザギザ歯鋭いこっわ!!
顔に出る陰り、しかしまるで武器かのようにその歯はぎらりと光るように見えた。
「てめぇあの事少しでも多言したら許さねぇからな」
「ああああの事!?あああれですか寂しいとか嫉妬とかそういう「声がでかい・・・!」わかりました言いませんからその脅す体制なんとかしてください!」
彼に離してもらう。さっきから口を強引に塞ぐやら掴みかかってくるやら・・・不良か貴様は!
野蛮!江ちゃんの兄とは認めたくない!私に江ちゃんの兄ポジ譲れくそ!(は)
改めて彼を見てみると、じっと妹を見ていた。
「でも図星だったんですねー」
「あ゛ぁ?」
「何でまたつかみかかんの!?ホントのことじゃんこの理不尽!そ、それにー素直になった方がいいことm「余計なお世話だ」ひどい!」
今度は私を乱暴に離して、彼は舌打ちを一つすると
「てめぇと喋ってると疲れる」
「その言葉バットでそのままデッドボールしたいです」
こちらをサメのような悪すぎる目つきで睨みつけると、己の椅子から立ち上がる。
・・・あ、そうだ。
「じゃあな」
「あ、あの!」
カーテンを少し開けたところで彼は私の方を怪訝そうに見た。明らかにまだなんかあんのかうぜぇな。と言いたげである。
しかし視線をそらさず、彼をしっかり見据えたままでいた。