第2章 新しい景色達
「七瀬君のこだわりが私にもわかればなぁ」
「でもそうなると水を見る度脱ぐ悪癖ができますよ?」
「そんな悪癖あんの!?」
「部長が言ってました」
彼女はどうりで・・・とかブツブツ言いながら、納得の表情を浮かべている。やっと表情が出てきた。
そうして私たちは部活が終わるまでずっと一緒に喋っていた。
***
「なんで部活終わってからずっとそんな悲壮に満ちた表情なさってるんですか?」
約束どおり、私達は鮫柄に向かっている。
「・・・」
「・・・妙美さーん?」
これは無視じゃない・・・。
明らかに聞いてない・・・!
「妙美さん!」
彼女は驚いたのかくわっと目を見開いて肩を跳ねらせていた。
「あ、ごめん!なんだった?」やつれた顔が無理に笑う。
「もう帰りましょう?」
「大丈夫だって!ガチムチの森の凛さん見るんだから・・・」
「えっ」
「え?いやなんでもない!はやく行こう!」
な、なんだか妙美さんがどうしてこうも行きたいのか気になってきた・・・。
今チラリと聞こえた発言から、聞くのもちょっと怖いけど・・・。
そうして校門前までついた私達は、
門の壁に隠れて中を伺っていた。とはいっても人の出入りが案外多くて、隠れる必要はないはずなんだけども。
(お兄ちゃんには見つかっちゃダメだな・・・)
ふと周りの声に耳をすませば「あれって松岡の妹だよな?」と私をご存知の方もいて恥ずかしいことこの上ない。
でも・・・