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イルカとアリス 【free!/ギャグ/遙オチ】

第2章 新しい景色達


その一言で、彼女はこちらを絶望したように見た。
そこまでショックなんだろうか・・・。いやでも、妙美さんの体調を考えればこれがきっと一番。


「私は午後もやめさせたいんですよ?」

「・・・それだけは絶対に嫌」

「じゃあ」


彼女は渋々頷いて、ベンチの背もたれに背中を預ける。
よし、これでひとまず安心だ。
ふぅと一息ついて彼女の顔を再びみれば、ウトウトと眠そうな目をしだす。


「寝てても構いませんよ」

「流石に水着のままじゃね・・・。それこそ体冷やして風邪にでもなりそう」

「着替えてきては?今日はもう是が非でも泳がせませんから!」

「心配しすぎ!でも、そうだね、着替えてくる」


彼女は重たげに腰を持ち上げてのそのそ女子更衣室へと向かって行った。

男子の方も其々が休憩をとっている。水泳が好きで真面目な人が多い分、皆適量にしっかり休憩する。
やっぱり経験みたいなのもあるんだろうか。


ふと、再びあの2人が仲良さげに会話をしているのが目に入る。
部長、よく遙先輩と会話続くよなーとか思ったこともあったけど今は当然のようだ。


「やっぱり同性愛・・・・?」


幼ごろから彼らは一緒にいることが多いのを覚えている。
そんな感情が自然と芽生えていてもおかしくなさそうっちゃあおかしくなさそうな気も・・・。

あの綺麗な肉体美がー・・・



い、いけない、よからぬ空想が・・・!



しばらくすると男子陣は休憩を終了してまた泳ぎ始めた。


「ただいま」

「おかえりなさい。遅かったですね」

「女子更衣室眺めてた。ここの学校って今女子水泳部ないんだね」

「まぁ・・・今年からやっと男子ができましたし」


妙美さんに、さっきの想像を言ってしまおうかとも思ったけど引かれてしまいそうでやめておいた。

2人で前を向く。妙美さんは眠たげな目をそのままでプールを見ていた。


「綺麗だなー・・・」


どうやら遙先輩のレーンを見ているらしい。綺麗な泳ぎ、と言って1番に名乗りが上がるのは遙先輩だ。


「しかも速いですよね」

「うん」彼女はボーッとしているようで、しっかりその姿を捉えているように見えた。
いや、やっぱりボーッとしているのかも。

(羨ましいんだろうなぁ)

見ほれたような彼女の表情は少し可愛かった。

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