第2章 新しい景色達
七瀬君も真琴君同様彼の事を思っているんなら・・・・
私は2人の仲を裂いたのだ。
な、なんて軽率な事をしたんだろう。
凛さんの時はそう後ろめたさも感じなかったが、これは・・・。
いやまぁ凛さんにもただ当たり散らしただけだったから反省しなきゃいけないんだけど。(クズ)
とにかく、真琴君には謝りたい。
私のために親友に傷付けられるだなんて申し訳なくて仕方ない。でも私が謝って2人の関係は戻るのか?でも謝ることで真琴君の気が収まるなら。真琴君にまで嫌われるなんて、1番嫌だと言っても過言じゃない。
もし七瀬君が真琴君が私を庇うからこんな事になるんだなんて思っていたらどうしよう、私だけがひどく嫌われるならいいけど・・・。
どんな可能性も不安も出てきた。
私はひどく重かった。
ダークブルーの空の下。
朝の気合を何処ぞにしまい、足を引きずるように歩いた。
私・・・これからどうすればいいんだろう。
***
「お兄ちゃん」
夜。江は彼女の言っていた"苦情"とやらを知るために実兄に電話をかけていた。
『今度はなんだよ。またあいつの話なら切るからな』
「えっと関係はするけど妙美さんの話ではないよ!!」
『?』
「妙美さんから聞いたんだけどね、溺れたの助けてあげたって」
『ああ』
「で、妙美さんが怒鳴っちゃったって言ってて。お兄ちゃん一体何言ったの?」
凛にとってそれは墓穴とも言えるものだった。
彼女を怒った原因、それは何より彼の心中に少なからずあの生簀かない女の言うことがあった。
勿論それを妹に言うなんて。
『・・・』
「お兄ちゃん?」
『何でもねぇよ』
「えー!絶対嘘!妙美さんが何もなしに怒るわけないし!」
『だからねぇっつったらねぇんだよ!いいか、絶対にあいつにもそれ聞くんじゃねぇぞ』
「えぇえー納得いかないー!」
『納得しろ。とにかくそれに関して詮索したらキレるからな』
その一言を尻目に、まるでこれ以上他言するなとでも言いたげに凛は電話を切った。
「いいもん・・・、お兄ちゃんがダメって言ったって」