第2章 新しい景色達
家に着き玄関を開けようとてをかけたその時だった。
「ぃ・・・し・・・・・ら?」
(真琴君・・・?)
どうやら中にいるようだ。
昼、江ちゃんと在らぬはずの疑問を生み出してそのままにしていたため、2人の世界に入ることを遠慮した私はそのまま裏口へと周りそぉっと家へと入った。
好奇心と期待のようなものが私を不謹慎にもかきたて、物陰に隠れて盗み聞きをする。
「俺があいつとどう付き合おうが、真琴には関係ないだろ」
「朝もそう言ったね。もうあの子、そんな事考えてないと思うよ?」
「何度も言わせるな」
何の話だろう。あの子?付き合うっていうのは女の話かな。・・・・えっ七瀬君彼女でもいんの!?
ああじゃあこれは・・・とりあえず修羅場?
いていいのかと自問自答を始める。
「俺はあいつが嫌いだ」
・・・・ああ、私の事か。
「もう帰れ。真琴にはわからない」
・・・・・・・は?
「!・・・分かった。ごめんね、朝からずっとこればっかで」
・・・・・・・・・・は??
真琴君が居間を出る。その時私が覗いていた方を見て偶然にも目を合わせてしまうと、申し訳な下げな頼りない笑顔を浮かべて『ごめん』とだけ口を動かした。
その顔を見てしまった途端だ。心臓は強く鼓動をして全身が煮えたぎるように熱くなる。
潮風はないが、あの時と同じだ。
私は居間に現れ、その石のような表情の男を見る。盗み聞きされていたことを知り「悪趣味だな」とだけ私に告げた。
私はそのまま彼の正面でしゃがむ。
「・・・・・」
「何」
「歯ぁ食いしばれ!!!!!!」
私が右ストレートで飛びかかると、彼はそれを容易に受け止める。私は「ぐっ」と声を漏らすと直ぐに首元につかみかかった。