第2章 新しい景色達
「私別に、妙美さんが頭のネジ一個緩くなっちゃってても大好きですから!」
「江ちゃん・・・ってだから緩くなってないから!思わずノリツッコミしたわ!もー、本当なんだってば。第一鮫が本物なら私も助けてくれたお兄さんも死んでる」
「牛の真似ですか?」
「江ちゃんの方がちょっとネジ緩まってない・・・?」
「ってお兄ちゃんが助けてくれたんですか!?」
「言ってなかったっけ?」
「はい!」
本日二度目だぁぁああ。物忘れ激しい!!やっぱり精神的に老けてるのが顔に出てきてるのか・・・?(迫真)
「ほぉ」彼女は驚きと感心みたいなものが入り混じったのかそんな声を上げた。
「?何そんな不思議なこと?」
「・・・はい」
でも確かに悪態ついてきた野郎を助けたいとか思う慈悲はねぇよ氏ねバーカくらい思ってそうな顔付きというか悪人ヅラ?(※命の恩人です)
いや、留学行ってたらしいしF●ck you!!!!!か?
そう言う彼を想像したら思った以上に似合うので、笑うのを堪えるのに苦労した。
「あ、私からも一つ聞きたいことがあるんだけど」
「?」
「あの人の学校ってどこ?」
「じゃあ、明日行ってみますか?」
「いいの?」
「覗きに行くだけですけどね。見つかれば怒鳴られること間違いなしなので」
詳しく聞くと、男子校らしい。男子校と聞くとむさ苦しいイメージしかないため、私の脳内は一瞬にしてガタイのいいボウズたちにしめられた。
その中にいる凛さんと似鳥少年・・・。
「ぶっ・・・」
「妙美さん?」
「いやなんでも」
物凄く楽しみになってしまった・・・。
***
その後私達は夕方になるまで飲み物や軽食と共に駄弁りつづけ、私に夕飯の支度があったので明日の計画を立て別れた。
どうやら高校は結構遠いところにあるらしい。
あの海に落ちた日、私は相当の距離を歩いていたことに気がつかされた。
(どんだけ傷付いてたんだか・・・)
今になってみると馬鹿馬鹿しくも思えてきてしまう。
闇とオレンジの入り混じる空。
私は悶々としながら歩き続けた。