第2章 新しい景色達
しかし、私より先に急かされたのは彼だったようだ。
「ごめん!」
「え・・・」
私はその待ってもいなかった一言に、彼の顔をじっと見てしまった。真剣そのものの表情が此方を見る。
「え!?ごめん?!なんで!?」
「だって、俺あんなこと言って結局なんもできなくて、ずっと妙美ちゃんが喋ってくれないのはそのせいかと、もう、ずっと不安で・・・」
やばい、彼ちょっと目にウルウルしたものを見せてきている。
あんなことって・・・なんだ?
って言うかそんな誤解が!?
「いやいやいやいや違うってば!!私だって謝りたかったの!七瀬君との仲、悪くさせちゃったかなって・・・思って」
「え?ハルとは別に何も」
「・・・」
ってそーじゃーん!!!!
江ちゃんが大丈夫そうとか言ってたじゃーん!!!
私ってば何を気を使ってたんだろ!?あ、そっか!彼も気まずい雰囲気だしてたからか!ファーーーーーーーーーーーー(血涙)
がくりと脱力する。
「ああ・・・だからか・・・なるほど・・・」
真琴君が感慨深そうにブツブツと呟いた。何かに納得がいったかのように。
「どうか、した・・・?」
「うん、あの日の次の日ね、ヤケにハルがご機嫌斜めだったんだ。・・・一体何したの?」
私は背中に1トンの岩でも落ちてきたかのような猫背で、遠い目をしながら彼が帰った後のあれこれを話した。
「どうしてそんなこと・・・」
「だって、なんかちょっと、許せなくて。折角真琴君が私の為に大事な親友に色々掛け合ってくれてて、それだけなのに『お前にはわからない』なんて・・・私目線からしたらちょっとイラっと・・・。だから勢いに任せて怒鳴りつけちゃったの・・・」
「ど、怒鳴ったの!?」
「うん・・・だからその、後後2人の関係の悪化に足を貸しまくってたらどうしようとか、それでなんか話しかけづらくなっちゃって・・・うう・・・」
「あー・・・勢いに任せて怒っちゃうなんてダメだよ・・・結構我が強い方だし尚更・・・」
「うん、おっしゃる通りです本当に恐縮です・・・」