第2章 新しい景色達
「な、七瀬君・・・と・・・半分こするのでは・・・?」
「いや、違います。ハルは先に帰りました・・・はい・・・」
何故敬語なんだ・・・!!!いや私もだけど!!
「えっと・・・」
「はは・・・」
2人揃って、アイスの入った冷凍庫前に並ぶ。
彼の瞳が泳ぎ切っている。
・・・なら、これはいいきっかけだ!!
話すきっかけになるかもしれない!うん、彼からアイスを食べるという提案も来ているし、彼は今完全に動揺している。
ここは、私がリードせねば!
「「一緒に食べる!?」」
またも、同時に。
2人で顔を見合わせて焦った顔に無理やりの笑顔を見せていた。
「「あ・・・」」
***
ミーン・・・ミーン・・・ミーン・・・。
ジジジジジジジジー・・・。
暑すぎて誰もいない公園の、ブランコの手すりに距離をおいて座る。
ソーダ味のアイス。それをゆっくりゆっくり舐める。像の滑り台を見る。黒々とした目の可愛い像・・・。
あの、滑り台になりたい!(錯乱)
あーでも暑そうだな・・・。
「あの、さ・・・」
「はははははははははい!?」
突然声をかけられてそちらをものすごい速さで振り向く。その勢いに彼が引いたのか少したじろいでいた。
「あ、えっと・・・」
夏の蒸し暑さの中、私は汗を大量にかきつつ目を回していた。
蝉の声が間髪入れずに聞こえ続ける。
私はその声に急かされるような気分だった。