第2章 新しい景色達
七瀬君と盛大に掴み合いしてどれぐらい経つだろう。江ちゃんが勧めてくれた通り、できる限り食事をともに出来る様にしているが、今のところ立て続けに自室に逃げるか食べる速度を上げられるか。
そうして今日、私は更に彼を怒らせるかもしれない。でも、隠したままは、多分もっと事態を悪化させる。とにかくまず、ジャージについては謝らなくちゃ。
そう思いながら、たんたんと時間は過ぎて行く。食事をして風呂に入ってー・・・。
「ダメだ!このままじゃダメだ!!」
私は風呂で叫んだ。彼はもう全て済ませている!っていうことはもう寝るしか無いじゃん!!
私は急いで風呂を出た。
居間は既に暗い、待ってまだ10時じゃ。
それか私がいるから居間にもいるつもりなかったのか?
そうして部屋に置いてある袋を引っ掴み、とりあえず二階に上がる。
彼の部屋の扉の前。中の明かりはついている。
深呼吸をすると、ゆっくり、ドアをノックした。
「な、七瀬君」
・・・。
「七瀬君ー・・・?」
・・・・・・・。
これは、怒ってる・・・?
そっか・・・まぁ、そりゃあ・・・そうだよね。発端は私だし、何より周りが認めるほどの気難しい人のよう。
そう簡単にこのドアの向こうへ行けると思った私がおかしかったのかも。