第2章 新しい景色達
なんだこの金太郎飴状態・・・私同じこと繰り返しすぎ・・・・!!!!
彼は私の予想通り、この間よりも怪訝そうな顔付きで洗面台に縮こまる私を見ていた。
しばらく気まず過ぎる沈黙が訪れる。私は洗面台に汚れた服を押し付けて必死に己の失態を隠そうとした。このへん、私って最低だなぁと思う。
再び彼が己の世界へ戻ったところで、その失態を消そうとやけになったのだった。
しばらくして、私が奮闘に奮闘を重ねた結果・・・。
「ふぃぃい〜・・・」
なんとか・・・・なんとか泥は落ちたんだ・・・。
問題は穴だった。
小さめだけど、ポッカリ空いたそこを凝視する。
睨み付けてもこの穴はどうともならない。寧ろ広がりそうな感じがする。
そういえば私がこれを洗ってからだいぶ経つのに、まだ出てこないんですけど・・・。
呆れながらジャージの水をきり、脱衣所を後にした。
木式の床を小さく鳴らしながら、頭を捻る。
パッチワークでもつける?いやそれ絶対いやでしょ・・・。勿論機械的に縫い直すだなんてできっこ無い。緻密を極める作業は私にとって苦行そのものだ。
買いに行くしかないかな・・・。
でも、買いにいくったってどんなのを買えばー・・・。
「あっ!」
私は携帯を手に取った。
***
「おっはよー!」
「おはよー・・・ってもう昼だけどね」
ぴょこぴょこと小さくジャンプして、黄色い癖毛が嬉しそうに跳ねる。
こういうことは、男の子に相談するのが1番だ。その考えに至った私は、渚君に買い物に付き合って欲しいと頼んだのだ。
丁度この間言ってたお出掛けもできるし、良かった。
前の少年は本当に心から嬉しそうにしていた。満面の笑みに私の頬も綻ぶ。誘って良かった。
・・・軽く利用してる感じはするけど。
「お買い物付き合えばいいんだよね?!えへへへ〜なんかデートするみたい!!」
「あーはいはい」
適当にあしらう。しかしその言葉を少し言葉で反芻すれば、不思議な感覚が湧いてきた。
デート・・・か。
ふと、近くのガラスに映る姿を横目に見てみる。
・・・・・・・・・・・いやどっちかっていうと兄弟とかのような気が・・・。
「でも、どうしてスポーツ用品店?」
「今日は男の人のジャージを一緒に選んで欲しいんだ」
「何で?」