第2章 新しい景色達
ジョギング中、その大失態は起きたのだった。
#15 ハプニングと共に
「あ゛・・・・?」
声にならぬ声というか、声にはなっているのだけれど人らしからぬ悲鳴(断末魔とも言う)を上げた早朝。
私は大きめの男性用ジャージの膝下を見つめ、青褪めた。
ー・・・昨晩。
私はまたあの作戦を決行していた。まぁ一緒に食事しようと試みるというだけなんだが、先日無残にもしくじっていたのにまた考えなしに彼の完璧な夕飯メニューを見つめた私だ。
そうして結果は同じくして、その晩は策を練る必要があると暗がりの中横たわりながら軽く目を血走らせていたというわけだ。
要約しよう。また、寝てません。
しかし日課にしてきたジョギングはやめられない。いつも通りの早起きでまたしても彼のジャージを着こなし(?)外へ繰り出した。
単刀直入に言おう。寝ぼけて足を引っ掛け転けた。そして溝に落ちた。
そしてジャージが泥まみれプラスαなんと穴が空いた。
おいおいどんなこけ方したんだ??
そんな風に思うだろう私も聞きたいとこだ!!!!!!!私は何度でも言おうドジっこ属性などという迷惑千万可愛げゼロの生命体ではなかったはずなのだ!!!!!
それがどういうことだろう。この結果を招き泥に足を突っ込んだまま上を向き涙を流し唇を噛みしめる日がこようとは!?
とにかく溝から重々しく這い上がった私は、これ以上ないスピードで家へと戻った。
***
なんとか脱衣所に駆け込んだ。
まだ朝の静寂と空気が残っている。
「ふぅ・・・」
閉じた扉に背を預ける。襲った小さな安堵でその場に崩れた。
さてこれからどうすべきかー・・・。
乾き始めた泥、空いたままの穴。
とりあえず洗面台で泥は落とそうと立ち上がる。
と、その時。
ジャプン、
その水の音に、デジャヴしか感じなかった。