第2章 新しい景色達
「べっ別に!!僕は貴方を認めたわけではありませんから!!!」
「うんうん」
「ただここ最近とても努力してるなとか思ってるだけですから!!」
「ありがとうっ・・・ぶふっ」
面白い、自分の本心を煽れば煽るほど自白して行く。
「あーもーっ!!!」
「はいはい落ち着いた落ち着いた。渚君起きちゃうよ」
「っ・・・。とにかく、僕はまだあなたのこと認めてませんから」
「メガネが似合えばいいんだっけ?」
ひょいと隙を狙って彼のメガネを取り上げる。
「ちょっ」
それを自分にかけてみると世界が随分とぼやけていた。
締め付けるように頭が痛くなるかとおもいきや・・・
「あれ、あんまり度が入ってない・・・」
「返してください!」
私からメガネを取り返して近くにあったティッシュでレンズをふく。(因みに汚した覚えはない)
その姿を見ているとふと思うことがあった。
メガネをかけようとする彼の手を止める。
「!?」
「ちょっと待ってかけないで」
「なななななんですか・・・!?」
急なことで彼の顔は宛らリンゴのように赤くなっていた。まぁ驚くのも無理がない。
「め、眼鏡ない方が、かっこいいというか・・・ってかかっこいい!」
「は?!」
「うわぁ、怜君結構綺麗な顔立ちしてるんだねー・・・こうして至近距離で見ないと気付かないもんなんだね、ほー・・・」
しかもよく見ると肌まで綺麗ときた。
おい・・・こいつ女かよ畜生綺麗なお肌してらっしゃいますね!!(自暴自棄)
彼は目線をどこへ向ければいいのか分からず泳がせている。
「近い、ですっ・・・!」
「・・・ふんっ」
「いはははははんでほほおひへふうへふは!!?(いたたたたた何で頬をつねるんですか!!?)」
「うん気にしないでー」
彼につねる手を払われる。
そうして私の両肩を鷲掴みするようにしてグイと押した。
「さ、さっきから近いです!!」
「え?何が?」
「か・・・顔の、距離ですよなんでわからないんですか!」
ああそうか。
彼はまだ恋愛も未熟な思春期。女性に近寄られるだけで緊張するという・・・俗に言う初心。
私は自分が少なからず異性として分類をされていることを確認して喜びながら退いてやった。