第2章 新しい景色達
そうこうドタバタ(?)している間にも、私達は彼の家に着いた。
渚君は何度か訪れているのか慣れた様子でインターホンを押して自分の存在を主張していた。
・・・まぁ渚君なら初めて訪れたとしてもインターホンのカメラの前で激しい自己主張をしそうだが。
私達は中に通してもらいご家族に挨拶を済ませると、早々と彼の部屋へ向かった。
少し思ったのだが、真琴君もそうだったけど誰も異性を入れることに少しも抵抗を感じていないようで驚きだ。彼らの思春期は死んでいるのか・・・?(は)
(七瀬君に至っては同居かつ下着姿まで見ておいてあの態度・・・)
その前に私の乙女力は死活問題抱えてるんでね(屍)
今回は江ちゃんがいるわけだがー・・・
チラリと横目で階段を登っている彼を見ると、やけに首の後ろを気にしていた。掻くというよりさするようにしている。
・・・俗に言う首が痛い系男子なのかそわそわしているのか、後でじっくり観察してやろう。
私は邪な楽しみに少し胸踊らされながら彼の部屋へと入った。
入った瞬間渚君はドスンと腰を下ろし一声。
「レイちゃんお腹減った」
「自由人ですか!!・・・メロンパンなら、ありますけど」
「僕レイちゃん家来るたびにメロンパン見てる気がしてきたー」
「偶然です・・・!」
「あ!じゃあ私、渚君が言ってた麦茶メロンパン試してみたい!」
江ちゃんは何かにワクワクするような目をして、怜君に言う。
今明らかに一緒にならないはずの単語が一緒になっていた気が・・・。
「かまいませんよ。ま、おいしすぎてのたうちまわってしまうことを覚悟してください!」
「あのー、何その、麦茶メロンパンって」試しに尋ねてみると、
「そっか、たえちゃん知らなかったね!あのね、麦茶メロンパンっていうのはメロンパンと一緒に麦茶を飲むといいっていう意味わかんない竜ヶ崎家のローカルルールだよ!」
「ローカルなのは認めますが解せぬ言い方ですね・・・」
ローカルというかカオスじゃ・・・!?
味が全くというほど想像できなくて、私の頭にはクエスチョンマークが氾濫するようだった。
怜君が二つほどメロンパンを持ってくると、麦茶の入った入れ物とコップをお盆に乗せ器用にバランスを保ちながら戻ってきた。
それを机に置くと全員分の麦茶を入れる。