第2章 新しい景色達
「な、何でもないの!私の顔の筋肉が発達しすぎてるだけなの!」
「顔面マッチョ・・・・!・・・いや別に美味しそうじゃないな・・・」
「江ちゃんは筋肉と聞いたら何でも欲情しかけるのやめて!」
そう言うと彼女はぶーっと頬を膨らませた。
私は少し火照った頬を手の甲で冷やして、不思議そうにこちらを見上げる渚君としっかり向き合う。
「ほんと、なんでもない。大丈夫」
「えぇ〜、何か隠してるでしょ!」
「渚君は女の子の事情にまでズカズカ入ろうとしないの!」江ちゃんが気を使って注意する。
渚君はそれをうけてあからさまに満足いかなさそうにしながら「ちぇー」と言った。
前に再び向いて歩き出したかと思えば、何を思いついたかハッとした顔でこちらに振り返った。
「わかった恋バナだ!」
私と江ちゃんは思わず顔を見合わせる。
そうして2人して悩むように腕を組むとうねりをあげて返答に悩んだ。
「うん、まちがっちゃぁいない・・・んですかね」
「いやいやいやいや言っとくけどトキメキという感情は私にはないからね」
「ああそうか・・・でも、ある意味異性に好かれたい願望があるっていう点では・・・」
「もうやめて江ちゃんやめて超やめて」
気色が悪い(最低)。
彼との恋愛フラグ!?はっ、そんなの立つ前にいつ追い出されるフラグが立つかわかんないってのに。
「もういい!今日僕そういうの聞けちゃうボードゲーム持ってるからそれみんなでやって聞き出す!」
痺れを切らした渚君は、挙句そう叫んでプンスカとまた前を威張るように歩いた。
「はぁ・・・渚君これ勉強会ですよ。何故絶対ボードゲームやる前提なんです」
「いいじゃんボードゲーム」
「ジャンルの話じゃないです!!っていうか何故ボードゲーム持って来てるんですか・・・。あ、着きましたよ」
「何故〜♫何故〜♫」
「歌わない!!!」