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イルカとアリス 【free!/ギャグ/遙オチ】

第2章 新しい景色達




「べっ別に?凛以外にも?めちゃめちゃかっこ良くて優しくていい男な人は五万と、いるし?別にうぐっ、悲しくないしー!!」

「お前表情と言ってることが激しく矛盾してんぞ・・・。・・・あーもーめんどくせぇな。こっち来い!」


私の体はしゃくりあげながらも彼の言うとおり椅子から離れ、向かい側の椅子に座る凛さんの横までやってくる。
彼は椅子に座る方向を正面から私へと変えて、そっぽ向きながら「ん」と言って大きく腕を広げた。
肩幅はストイックなトレー二ングと職柄により随分広く強く大きく、胸板と作り上げる逆三角形のときめきとったらなかった。

彼の赤みを帯びた頬を呆然と見ていると、


「早く、来い!!」

「は、はい!!」


私は彼の膝の上に控えめに座り、そのまま後方から抱き締められる。
そのまま強く強く腕に力が入れられて行く。
ドキドキしている、すごくドキドキしている・・・!
しかし私はいたって平静。まるで心と体が分離したようだった。

私自身も頭がごちゃごちゃになってきている。


「チッ・・・なんだよいつもは嘘なの分かるくせに・・・アレでも近いのか・・・?あ?」


耳元で低めの声が独り言みたいに呟く。かかる吐息がくすぐったくて、少し身震いした私は彼の方を見ようと顔を動かすと、


「動くんじゃねぇ、もうそのままでいろ」

「反省した?」私からは優しい柔らかな声が出ていた。

「・・・うっせぇ」

「そーじゃないでしょー」

「・・・あああー!!!畜生ふざけんな・・・・・・ったな・・・」


彼は最後の言葉を私の首元に口を押し付けて潰す。
面白くなった私は「ん?」と意地悪そうに耳に己の手を添えた。


「わ・・・・・・・悪かった」

「何が?」

「〜!!!もういいだろこんな事くらい!」

「・・・分かった分かった。私もごめんね?」


彼のプライドの高さを忘れていた。クスクス笑ったまま私は謝る。

そうして手をどけてもらおうと手で押しのけようとする。


「・・・もういいんだよ?」


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