第2章 新しい景色達
彼は疑うような目をしながら私に年号を伝える。
それは私の知っているはずの今の年号とは10年は違うもの。私は目を見開いた。
未来?これつまり未来?
そうすれば私や彼が大人っぽいのも・・・って、何でそんな急成長しちゃったのか。名探偵逆バージョン?逆バージョンなの?
「で、今日江が来んの何時だ?」
「え・・・」
江ちゃん・・・彼女も大人になっているんだろうか。携帯を探すと、手前のローテーブルに充電途中のスマートフォンが置かれていた。ケースが薄いコバルトピンク。
手にとっても怒られないあたり私のもののようだ。
パスワードつけてないー・・・のは別にいつものことだから気にしないとして、メールを探す。
知らない名前の中にちょこちょこあの岩鳶の皆の名前がある。
真琴君と江ちゃんがやけに多い。この2人はちょこちょこどころの騒ぎじゃない。
とりあえず過去のメールを見返して行ってわかったのは、凛さんが若くして急スピードでその業界に名乗りを上げ成績を残し、今回もまた何やら凄い大会で優勝を残したらしい。
・・・それにしても大会の名前が沢山。今回は世界選手権・・・?で金をとったみたいだ。
「やっぱ、すごいや・・・」
「何が」
「な、何でも」
で、それがひと段落ついて今日は江ちゃんがお祝いに来るらしい。結婚祝いとも書いてあるあたり、やはり私は彼と・・・。
「真琴とメールし過ぎだろ」
「えっ」
横目で彼が液晶を覗く。
確かに、他愛ない内容で真琴君とよくメールをしている。LI●Eも真琴君と江ちゃんはよく更新されていたようだ。
怪訝そうな彼。どうしてそんな顔をするのかいまいち掴めない。
液晶を見つめていた彼が、表情は変えずに再びテレビを見た。
(嫉妬・・・かな)
分かったのはいいが、私にとって彼は尊敬できる人間に過ぎないし、この状況がそもそも違和感満載・・・。
っていうか凛さんって一丁前に(失礼)嫉妬とかするんだ。女いくらでもはべらかしてそうなのに。(失礼2)
「真琴君とは気が合うからでsー・・・ね、多くなっちゃう」