第3章 アイツにだけは、教えない。
一先ず図書館に行ってみるも俺には空気があわなかった。
勉学に勤しむ学生とハルカみたいな如何にも優等生がそのまま大人になったようなやつら。
そして暇そうな老人たち。
静かな空間にペンの走る音と本の捲れる音。
自分の足音さえ彼らにとっては雑音なのではないかと不安になる。
息苦しくなり、逃げるようにそこから離れた。
仕方ない。次はカフェだ。
図書館からは地下鉄で2駅。
歩けない距離ではないが眩しすぎる太陽を避けるために地下に潜った。
昼間なのに人通りが多いのを見て休日であることを再認識する。
そのカフェは最寄りの駅からすぐだった。
大通りから脇道を通りすぐ。
ビルの一角にある小さなカフェ。
確かにカフェというよりは喫茶室という言葉が似合う。
全体的にインテリアは茶色でソファやテーブルは重量感がある。
少し暗めの照明に客層は高め。
落ち着きのありながらも高級そうな服を着ている女性。
紳士という言葉が似合いそうな男性。
ここも苦手だ。