第18章 苦難の中の力
ああ、やっぱり総悟は分かってたんだ…
沖田「こっから歩けば屯所まで15分はかからねェはずだ…さ、行きやすか」
『…うん』
ここに来るときと違って、私の歩幅に合わせるように歩く総悟。
沖田「あ、そういや…」
『?』
懐に手を突っ込んで取り出した小さな箱をこちらにずいっと差し出す。
沖田「今のうちに渡しときまさァ」
『え…?』
沖田「屯所に着いてからじゃあアンタは受け取ってくれなさそうですからねィ」
『…開けてみてもいい?』
沖田「いや、俺のいねェとこでにしてくだせェよ。一応形の残らねぇもんにはしやしたが…」
『分かった。ありがとう総悟』
そこから屯所につくまでの間、私達は他愛もない話をした。
最初に会った時のように、お互いに悪態をつきながら…
とても久しぶりの感覚だった。